モノラルCDの擬似ステレオ化
 SoundEngine Freeというソフトを使用し、”TMC音楽編集工房”というサイトの方法を参考にして、
 モノラルCDのステレオ化を行いました。
 フルトヴェングラーの演奏を、ステレオで聴きたくてチャレンジしました。
 昔のモノラルレコードのステレオ化は”擬似ステレオ”と言っていました。
 ここでは方法が違うということで、人工ステレオという意味で”AStereo”と呼ぶそうです。
 この”AStereo”の考え方は、非常に論理的で少々難しいですが、試す価値があると考えます。
 ところで、ソフトが急にフリーズしたような状態になることがあり、正直言ってかなり使いづらいです。
  →上記は2010年当時の情報です。

サンプル
 まずは、サンプル音源をお聴き頂くのが良いと思います。

  こちら

免責事項
 ここで行う方法は、このソフトの一発の処理でできるわけではなく、ステップバイステップで進めなければ
 いけません。操作はそれほど難しいものではありませんが、数値の指示がないところは自分で決めます。
 よって、あくまでご自身の判断で行なってください。

 また、この方法により作成した音源の流用は自由ですが、作成された音源の品質については一切保証しません。
 宜しくお願い申し上げます。

操作方法の簡単な説明
ステレオ化したいWAVファイルを開いて、まずは”縮小”で全体の波形が見えるようにします。
以下で行う処理は、波形をドラッグすると選択範囲が黒くなるので、各パラメータの操作ウィンドウに
ある”選択範囲のみ”にチェックを入れて行います。
右または左のみの処理を行う場合は、片側のみ波形全体をうまくドラッグしてから実行します。両方の
チャンネルを同時に行う、音質フィルタリングとサラウンド処理は、両方を選択します。
各実行パラメータは、ライブラリという形で保存しておくことができます。

実行パラメータの設定
・音質フィルタリング(グラフィックイコライザー
62Hz:-0.4db,125Hz:-0.2db,250Hz:0.0db,500Hz:+0.2db,1kHz:+0.4db,
2kHz:+0.2db,4kHz:0.0db,8kHz:-0.2db,16kHz:-0.4db

チャンネルの高音の低減化(3バンドイコライザー
低域:+4.0db   中域:+2.0db   広域: -2.0db   ボリューム:-2.5db(これは間違い:後述)

チャンネルワイド化(グラフィックイコライザー
62Hz:1.0db,125Hz:0.5db,250Hz:0.2db 他0.0

チャンネルの中低音の低減化(3バンドイコライザー
低域:-3.0db   中域:0.0db   高域:+3.0db   ボリューム:-6.0db

チャンネルワイド化(グラフィックイコライザー
4kHz:0.2db,8kHz:0.5db,16kHz:1.0db 他0.0

・サラウンド(メニューの”空間”にあります)
ディレイ:100ms(最大値)  低域広がり:50%  高域広がり:50%  他0のまま

結 果
フルトヴェングラー/バイロイト祝祭管の第9でまずは行いました。
う〜ん、ヴァイオリンがやや左に定位して結構いい感じかも。しかし続けて聴いていくうちに、問題発覚。
左右がシーソー状態で音がいったりきたりします。たぶん、サラウンド効果が効きすぎているのでしょう。
よって、パラメータを変更してやり直しです。

・サラウンドを以下のように変更しました。
ディレイ:50ms  低域広がり:40%  高域広がり:40%  他0のまま

かなり良くなりました。ほぼ満足です。やったかいがありました。モノラルより全然聴きやすいです。
クナッパーツブッシュ/ウィーンフィルのシューベルトのグレートも行いました。非常に良好です。
それで、この両者を比較して気がついたのですが、フルトヴェングラーの方は、ピーク部分で音が割れて
しまっており、たしかにSoundEngineでみても、低域部分がほとんどMAX値になっています。
よって、フルトヴェングラーだけパラメータ変更でやり直しです。
しかし、ここからが大変でした。なかなか良くなりません。かなり試行錯誤を繰り返して行った結果、
最終的に決めたパラメータ値は以下のとおりです。

・音質フィルタリング
62Hz:-2.0db,125Hz:-1.0db,250Hz:0.0db,500Hz:+0.2db,1kHz:+0.4db,
2kHz:+0.2db,4kHz:0.0db,8kHz:-0.2db,16kHz:-0.4db

・右チャンネルの高音の低減化
低域:+4.0db   中域:+2.0db   広域: -2.0db   ボリューム:-4.5db
 →後記:ボリューム推奨値-2.5dbというのは間違いで、波形が-2.5dbを超えないことでした。
     よって、-4.5dbも大きすぎるかもしれません。


はあ〜、じじいなので疲れましたが満足です。でも、できれば古い録音は聴かなくても良いように誰かして
と思う今日この頃です。

トスカニーニのローマ三部作
やはり、これにチャレンジをしなければならないと思いました。近代のオーケストレーションを駆使した
作品の古い録音はあまりおススメできませんが、この伝説的名演といわれているCDは是非ステレオ化して
聴いてみたいと思います。
前回のフルトヴェングラーの時に、ボリュームの設定に誤りがあったので、そこは訂正して行いました。
設定パラメータは以下のとおりです。

・音質フィルタリング
62Hz:-0.4db,125Hz:-0.2db,250Hz:0.0db,500Hz:+0.2db,1kHz:+0.4db,
2kHz:+0.2db,4kHz:0.0db,8kHz:-0.2db,16kHz:-0.4db

・右チャンネルの高音の低減化
低域:+4.0db   中域:+2.0db   広域: -2.0db   ボリューム:-4.5db

・右チャンネルワイド化
62Hz:1.0db,125Hz:0.5db,250Hz:0.2db 他0.0

・左チャンネルの中低音の低減化
低域:-3.0db   中域:0.0db   高域:+4.5db   ボリューム:-6.0db
 →ヴァイオリンの左側への定位がちょっと物足りないため、高域を+4.5dbにしました

・左チャンネルワイド化
4kHz:0.2db,8kHz:0.5db,16kHz:1.0db 他0.0

・サラウンド
ディレイ:50ms  低域広がり:40%  高域広がり:40%  他0のまま

正直ステレオ化で聴きやすくなりますが、音質が改善するわけではありません。しかしながら、この演奏の
凄さは筆舌に尽くせません。特にローマの祭りの最後の部分の狂喜乱舞は最高です。

音楽ソース
 クラシック音楽のパブリックドメインのサイトには、大量に往年の名演奏があります。発売後50年を経て、
 著作隣接権が切れているため、だれでも自由にダウンロードできます。これを利用しない手はありません。
 ただし、一度WAV形式に変換する必要があります。
  パブリックドメインの歴史的音源
 
後 記
 ここまで読んで、是非ご自分でもやってみたいと思われた方は、以下をご覧ください。

 こちら

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