画像入りQRコードの作成
QRコードを作れるサイトは数多くあります。ここでは画像を挿入したものを作製する方法を提案します。
少々データが欠けても、エラー訂正により正確なデータにデコードできるという機能を利用します。
今や一般化したQRコードですが、便利さの反面、あの無機質な形に対する不満を解消するため、 文字や絵が入っているのを見かけますが、ここでの手法と同様と思われます。
QRコードを作成するデータ文字列は、以下のように入力してください。
・自由テキスト文:そのまま入力
・読み込んだらメーラーを起動:
mailto:
メールアドレス
・読み込んだらリンク先へ飛ぶ:
http:
で始まるURL
コード作成は、下記のGoogle Chart QRコード作成サービスを利用しています。
ここでの手法で最も重要な誤り訂正レベルは、
最大のレベルH(30%復元能力)
にしています。
データ文字列
(色変更)
黒
青
茶色
グレイ
緑
ライム
紫
赤
上記作成したQRコードは、右クリックで
画像保存
して下さい。
オリジナル画像の準備
自分の気に入っているもの、または作成した画像を用意します。100〜120ピクセルぐらいが 適当であるかと思いますが、QRコードのサイズに合わせてサイズ変更を行ってください。
データは、
背景が完全な白(FFFFFF)のBMPか、透過仕様gif等
が必要になります。
Sample画像
マスキング処理
QRコードに直接画像のエッジがかぶらないようにするため、マスキング処理を行いますので、 それにはまず先の画像をコピーした別のファイルの加工を行います。
ペイントソフトで、画像色や背景の白以外の色で、以下のように、画像より一回り大きい範囲を縁取りして囲みます。 このファイルは16色BMPにすると綺麗に縁取れます。
このときQRコードと埋め込み画像をどれだけ離したいかを考えて、大きさを決めます。
縁取りが完了したら、縁取りした色でペイントソフトの”塗りつぶし”や”ブラシ”を使って完全に塗りつぶします。
色の変更方法
:パレットの色を左クリックすると
のように変更されます。
QRコードへの貼り付け
まずQRコードにマスキング画像を貼り付けます。ペイントソフトに、”透過貼付”のモードがありますので、 この設定下でコピーを行います。
透過貼付方法
:QRコードのファイルとオリジナル画像は別々にファイルを開きます。
メニューバーの
と
をクリックします。
このモードでコピーと貼り付けを行います。
※三つの四角い目ん玉部分は、切り出しシンボルという重要なものなので、ここはダメ
そのあと、色を白に変更してマスキング部分を完全に”塗りつぶし”で白くします。
この白く空いたところに、オリジナル画像を貼り付けます。
読み取りがうまくいかない時は、埋め込み画像を小さくしてみてください。
念の為の注意
このようなことを行なうことは、もともと開発元であるデンソーウェーブは想定していなかったと思います。
その後多くの方が、この部分に目を付けて、改造を行なってきました。
商用で利用する場合には、少々気になりますので、以下コメントしておきます。
・まず基本特許の問題ですが、QRコード自体は自由に利用して良いとデンソーは言っています。
・画像埋め込みの手法については、
特開2007−34998
というのが拒絶査定を食らっています。
よって技術的には公知となっていて、問題ないと思います。
・その後、デンソーは画像埋め込みをLogoQという名前で商標か意匠を取ったみたいです。
なので、利用する際デンソーとLogoQの商標なんたらかんたらの一文を付け加えておけばOKでしょう。
・読取保証のクレーム問題に対し、免責対策も必要でしょうから、一筆入れておくべきかと思います。
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